4.【初心者向け】映える桜の撮り方

今週のお題「桜」

 

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どうも。

桜が開花し始めましたね。

桜の写真を撮る機会も増えてきました。

カメラを始めてから初めて桜を撮ります!でも撮り方が分からないです!

スマホでも上手く撮りたいです!

うまく桜の写真を撮ってみたいです!

なんて人もいるんじゃないかと思います。

そこで実際に撮った写真をもとにどんな写真がきれいに見えるか、解説していきたいと思います。

 

 

1.写真の基本構図

1-1.グリッドラインを出して三分割構図をうまく使おう

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カメラやスマホにはこういった縦横三分割のラインが出せるようになっています。

この線をグリッドラインというんですが、これは構図を確認するのに役に立ちます。

三分割構図という構図名を聞いたことがあるかもしれません。

上の画像のように縦横三分割した構図です。

・・・と言われてもなんのこっちゃ。と思いますよね。

具体的に言えば三分割の交点に写したいものをもってきます。

 

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この画像でいえば桜がメインなのでこの三分割の交点上に桜をもってきています。

また三分割を面でとらえることもあります。

 

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この画像のように縦に三分割したうち、だいたい左3分の1を占める場所に桜が来ています。

 

このように三分割構図は

1.交点に写したいものを置く

2.三分割した面に写したいものを置く

という2つの表現方法を含んでいます。

最初の頃は三分割の感覚が分かりにくいのでこのグリッドラインを画面上に出しておいて上記の2つの方法で当てはめていけばよいです。

 

1-2.主題と副題を理解しよう

桜を撮ったんだけどなんとなく面白味がないな・・・と思うときはありますか?

そこで意識すべきなのは主題と副題です。

写真内において、

一番に伝えたいこと=主題

主題を引き立たせるもの=副題

のイメージを持っておきましょう。

主題、副題があるものは写真内でメッセージ性、物語性が生まれてきます。

 

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例えば上の写真では主題は老夫婦、副題は桜です。

上の写真では老夫婦が仲睦まじく桜を見に来たのかな、何を手渡しているんだろう、と写真を見ただけで何らかのストーリーが頭の中に浮かんでくると思います。

これが写真のメッセージ性、物語性です。

こういった主題、副題があるだけで写真の中にはストーリーが生まれ、面白い作品に変わります。

特に桜単体では面白味が足りないことが多いです。何かアクセントになるようなスパイスを加えてあげるだけでガラッと写真の印象が変わります。

(主題、副題を決めて撮るのは非常に難しいですが意識してみましょう)

 

1-3.ホワイトバランスを調整しよう

ホワイトバランスとは、白を白らしく写すことです。

これもなんのこっちゃって感じですよね。

人の目は白シャツをどんな天気、場面で見ても白だ!と脳が勝手に調整してくれます。

しかし写真ではそうもいきません。

壁が緑だったら緑色っぽい白に写るし、蛍光灯がオレンジっぽかったらオレンジがかった白に写ります。人の目と脳は優秀です。

それを補正してるのがホワイトバランスです。

難しい話をしましたが、カメラを使う上では写真の色味を決めるもんだと思っててください。

写真撮るとわかるんですけど、桜って意外と白いんですよね。私の今回アップしてる写真は河津桜が多くピンクの発色が強いのでピンクに見えますが、他の桜は基本白です。

桜っぽさをだすならこのホワイトバランスを少しマゼンダに寄せるといいです。ホワイトバランスの調整の項目があると思うのでそこでピンクっぽいほうに振ってあげてください。

スマホで撮る場合は調整が出来ないことが多いと思うので、後で書きますが撮った画像を加工してみてください。 

 

1-4.レンズは何を使えばいい?

レンズ交換式カメラを使用している場合、レンズ選択も悩むところですね。

おすすめは標準~望遠レンズですね。

標準レンズは言わずもがな。なんでも撮れます。

ではなぜ望遠レンズを使うか?鳥を撮るためですか?それもありますが・・・

圧縮効果というものがあります。近くの景色と遠くの景色がぎゅっと近づいているように見える写真が撮れるんですよね。

 

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言葉や写真で説明するのは難しいです。実際に望遠レンズを使ってみるとすぐわかります。

上の写真ではガードレールの間隔が狭く感じませんか?写真の手前側と奥側が写真内で圧縮され近づいているように見えます。

なぜ圧縮効果を使うとよいのか?

桜を撮るときに圧縮効果を使うと桜が実際に見るより多く見えます。上の写真の場所では桜はばらばらに生えていて、こんなに華やかに連なって咲いてはいません。

広角レンズは難しいです。普通の撮り方に飽きたらチャレンジしてみましょう。

またf値の小さいレンズ、例えば短焦点レンズなどを持っている人はボケた写真が撮りやすいため面白い表現ができます。このページにある写真はすべて短焦点レンズを使用して撮影しています。

 

2.実際に桜をきれいに撮ってみよう

2-1.青空と桜を撮ろう

個人的に桜が一番きれいに映るのは青空+桜の組み合わせだと思っています。

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ピンクの花と青空の組み合わせはきれいですね。桜単体でも映えます。

 

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さきほど三分割構図の例に使った写真。やっぱり映えますね。

どう撮ろうか迷ったら上を向く。覚えておきましょう。

また桜は明るめに撮るといいです。上の2枚も明るめに撮っていますが、春らしい写真になりますね。

2-2.曇り/雨の日はどうすれば?

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曇りや雨の日は桜があまり映えません。なので青空での撮影より難しいです。

上の写真のようにいっそ暗めに撮ってみるといいかもしれません。上の写真はガードレール(副題)と暗めの桜(主題)が合わさり、全体的に悲しい雰囲気が出ています。すこですよ。

雨の日は桜の花弁から垂れる水滴なんかを撮るといいかもしれませんね。

 

2-3.桜だけを上手く撮りたい!

桜の咲いてる中にカメラやスマホを突っ込んで撮ると、下の写真のような桜に包まれているような写真になります。桜単体で撮る場合はこうやって撮ると見ごたえがあります。

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その時に工夫を加えるとしたら、光の向きを気にすること。

順行、半順行、逆光などなど光の向きにはたくさんあり、今回で書ききれないのでいつかに回します。

太陽を背にして撮る(順行)

太陽が横に来る(半順行)

太陽に向かってカメラを構える(順行)

と解釈してください。実際に3パターン撮ってみて、一番いい光の具合で撮っていきましょう。

ちなみに上の写真は逆光で撮っています。花弁が透けて柔らかい印象になりますね。

逆光で撮る場合は明るめに撮ってください。暗い写真になりやすいです。

 

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上の写真は半順行で撮っています。

半分光が当たり、半分陰になっています。光の当たっている部分が目立つため、様々な表現ができます。

 

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これも逆光です。

わざと太陽を入れることで印象的な写真になります。

 

3.写真を加工しよう

これも大事です。

写真は撮っただけでは理想とするイメージより離れていることが多いです。写真を加工することでより理想とするイメージに近づけましょう。私の写真もゴリゴリに加工しています。instagramなどのSNSにアップされている写真はほぼすべて加工されているといっても過言ではないです。

最近のおすすめはinstagramのフィルター機能か、画像加工アプリのVSCOですね。フィルターをかけるだけで調整できるので楽ですしフィルターが優秀です。

4.他の人と違う写真が撮りたかったら、気付きと工夫

写真がおお!と思われるような作品になるためには周りをよく見ること、気付くことです。センサーを周囲に常に張り巡らせておきましょう。

 

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太陽に手を伸ばしてつかもうとしてそうですね。

暗めに撮ることで桜をシルエットとして利用しています。

 

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欠けた花弁を光が補っています。

これは逆光気味に撮ることで出る、レンズ内で光が反射してできる筋(ゴーストと呼ばれます)を利用しています。

 

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後ろがポワポワしてきれいです。

 こういった玉ボケと呼ばれるボケはf値の小さいレンズで撮影が可能です。

その辺の話はまた今度。

 

上手い、奇跡的な写真を撮る最大のコツは

たくさん撮る事です!

バシャバシャ撮って加工しましょう!